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真女神転生if はセカイ系?
こんなタイトルを付けたが、実は「セカイ系」という言葉が何を意味するのかはよくわかっていない。のでまずは東浩紀による「セカイ系」の定義。
・セカイ系とは「「主人公(ぼく)とヒロイン(きみ)を中心とした小さな関係性(「きみとぼく」)の問題が、具体的な中間項を挟むことなく、「世界の危機」「この世の終わり」などといった抽象的な大問題に直結する作品群のこと」
わかったようなわからないような・・・
次に「セカイ系の特徴」。
・国家や国際機関、社会やそれに関わる人々がほとんど描写されることがない
なるほど。それなら「真女神転生if」は「セカイ系」かもしれない。
「真女神転生1&2」の世界には、「宗教」、「政治」、「軍事」など、国家や社会に関わる人々の描写があるし、「世界の崩壊」の根本原因は、「神と悪魔の戦い」である。一方、「if」の世界は学校内に限られ、「セカイの崩壊」の原因は「ハザマという一個人の心の闇」だ。
断っておくが、「if」は決してつまらないゲームではない。私もユミルートとアキラルートはプレイした。しかし、「真女神転生1・2」の魅力である「重々しさ」や「現実社会を想起させるリアルさ」は感じられない。
「if」は、「ペルソナ」の前身とも考えられるから、「ペルソナ」も「セカイ系」なのかもしれない。、もっとも「ペルソナ」にはある程度の社会性を感じる。財閥とか出てくるし。が、「軽い」、「社会より心の中を重視」という点では「真女神転生1・2」の世界とは違う。「宗教観」というか「属性システム」がないのが一番の違いだがw
「if」はまた、「女神転生の原典」に忠実な作品でもある。原典においても、「悪魔を呼び出してしまった原因」は主人公の心の問題でしかない。考えて見れば、原典はあくまで「ライトノベル」なんだから、「セカイ系」なのは当然かもしれない。
2010年の時点では、「セカイ系はもう終わった」らしい。飽きられたのかもしれない。ならば、もう一度「真女神転生」のあの良さを(テーマの重さ、社会性等々)、といいたいところだが、無理だろうな…
2010/10/08 (Fri.) Trackback() Comment(0) メガテン
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